虫歯が深いと言われたら、まず神経を守る事を優先しましょう
- 2026年6月1日
- 歯の神経取らないで!!
あざみ野すずき歯科クリニックです🦷
虫歯が進行してしまったとき、「神経を取らなければいけない」と言われた経験はありませんか?
実は、適切な診断と治療を行えば、“神経を取らずに残す”ことができるケースがあります。
それが、歯髄温存療法です。
そのメリットや治療内容、当院の取り組みをご紹介いたします。
歯髄温存療法とは?
歯髄温存療法とは、虫歯によって露出した歯の神経(歯髄)をすべて取るのではなく、一部または全部を温存する治療法です。
従来であれば虫歯が神経まで及んでいる場合は神経処置が行われていた症例でも、歯髄の炎症が初期であれば、その生存能力を生かして神経を保存することが可能です。
<神経を残す重要性>
歯の神経には、栄養を送る血管も含まれています。神経を失うと、歯は以下のような状態に陥ります。
①栄養供給の停止: 歯が枯れ木のようにもろくなり、寿命が半分に縮まる。
②防御反応の消失: 再びむし歯になっても痛みを感じず、気づいた時には手遅れ(抜歯)になるリスクが高まります。
③破折リスクの増大: 歯が割れやすくなり、抜歯の原因の多くを占めます。
したがって、私たちは「大切な人にする歯科医療をあなたに」という理念のもと、可能な限り神経を残す道を探ります。
<どんなときにVPTが適応になるのか?>
①深い虫歯で神経が露出したが、出血がコントロールできる
②自発痛や持続的な痛みがない
③歯髄の炎症が限局的で、生活反応が残っている
虫歯が深いからといって、必ずしも「神経を取る」必要はありません。
正確な診断とVPTの技術があれば、“神経を残す”という選択肢が生まれます。
しかし、すべてのケースに適応できるわけではありません。
<難しいケース(抜髄が必要)>
①何もしなくても激しく痛む。
②温かいもので痛みが強くなる(歯髄炎が進行している)。
③神経がすでに壊死(死んでいる)している。
当院では患者さま一人ひとりの状態を見極めた上で、最も歯を長く残せる治療法をご提案しています。
<治療の流れと手順>
当院で行う歯髄温存療法の一般的な流れをご紹介します。
精密診断: レントゲンやCT、電気歯髄診断器を用いて神経の状態を確認します。
ラバーダム装着: 無菌状態を作るため、歯を隔離します。
むし歯の除去: マイクロスコープ下で、う蝕検知液を使用しながら感染部位を丁寧に取り除きます。
MTAセメント塗布: 神経が露出した部分、あるいは薄くなった部分にMTAセメントを充填します。
仮封・経過観察: 数週間から数ヶ月、神経が正常に反応するか様子を見ます。
最終修復: 神経の生存が確認できたら、セラミックなどの被せ物・詰め物で最終的な修復を行います。
<将来へのメリット>
「自費診療になるなら、保険の神経を抜く治療でいい」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、長期的なコストパフォーマンスを考えてみてください。
一度神経を抜き、将来的に歯が割れて抜歯になれば、その先にはインプラントや入れ歯といった高額な治療が待っています。
「自分の歯に勝る代用物はない」。
少しの手間とコストをかけて神経を守ることは、10年後、20年後のあなたの笑顔と健康への最大の投資になります。
<まとめ>
まず大切なことは神経を守る事でが、それよりも大切なのは定期検診で虫歯がないかチェックする事!もし小さい虫歯であれば少ない侵襲で神経を守ることができることがほとんどです。
痛みが出てから受診するのではなく、痛みが出る前に定期検診を受けるようにしましょう!
