歯と健康のお話
- 2024年8月17日
- 歯の定期検診の重要性について
あざみ野すずき歯科クリニックです🦷
今回は歯が健康に大きくかかわっている事を知ってもらいたいと思います。
歯やお口には『食べる🥢・話す😲・飲む☕』などの機能があります。
そして、歯やお口の健康が損なわれると、全身の健康にも大きく影響する事がわかっています
歯の本数が減る・咀嚼力が減少する等の口腔機能の衰えは、身体的機能や認知機能が低下するフレイル(虚弱)とも深い関係があるとされていて、転倒のリスクへ繋がる恐れもあるのです😵
食事を美味しく食べるためには、歯が重要な役割を持っていますが、大人の歯は親知らずを除いて全部で28本です。
55歳〜75歳の1518人を対象に行った調査によると、「食事がとても美味しい」と感じている人は平均20本の歯が残っていたのに対し、「食事が美味しくない」と感じている人は平均11本しか歯が残っていませんでした。
歯が抜けると食べられるものが限られてしまうだけでなく、食事が美味しく感じなくなくなるという調査結果が出ているのです。
食事が美味しいと感じるのは食べ物を咀嚼してよく噛み砕き、すり潰すことで味の旨味成分を感じることができるからです。
歯の本数が少ないと噛んですり潰すという作業が十分に出来ないまま丸呑みに近い状態になり、味の旨味成分が感じられず食事を美味しく感じないということになるのです。
噛んですり潰すという作業に必要な歯の本数は最低で20本と言われています。
よくこのようなことを言われる方がいます。
「歳をとって歯が悪くなった」
「歳を取ると歯が抜け落ちるのは仕方ない」
「歳を取ると入れ歯になるのは当たり前」など。
しかし、歯が抜ける原因の90%以上が、むし歯と歯周病によるもので、「老化現象」が直接の原因とは言えません。
ですので、もし生涯自分の歯で生活したいと望むなら、むし歯と歯周病を予防する必要があります。
「歯周病は40〜50代以降の病気」だとイメージしている方もいるかもしれませんが、若い世代でも歯周病の症状が現れ始めている人は少なくないのです。
若年層であるほど歯とお口の健康に関する意識が低い傾向にあるという結果も出ています。
若い時に何も症状がないからとほったらかしにしておくと、自覚症状のないまま今この時も歯周病が静かに進行し、後に大変な事になりかねません。
若い頃から毎日のオーラルケアをきちんとする事が重要ですが、一人一人、お口の中の環境は違います。
歯の磨き方が自分に合っているか専門家に教わったり、潜在的なリスクを早期に発見できるよう、定期的に歯科医院を受診することが大切です。