歯を保存する根管治療で大切な事
- 2024年12月12日
- 根の治療で悩んでいる人へ
あざみ野すずき歯科クリニックです🦷
今回のブログは根管治療です。
根管治療で皆さんに初めにお伝えしたいのは
根管治療は歯を保存する最後の砦ということです。
根管治療は歯の治療の中でも繊細で難度の高い治療で、歯医者さんで「神経を取ります」という言葉は「抜髄治療」のことです。歯の神経、歯髄を抜くので「抜髄」と言われています。しかし、この抜髄処置が非常に重要で、適切な環境と手技を用いないと根管内が細菌感染を起こし、再治療が必要になる確率が上がってしまいます。
残念ながら日本では再治療になる確率がとても高く、成功率は約45%で約2本に1本は再治療になっていると言われております。その理由は、専門の歯科医師が治療していないことや、被せもののクオリティ、日本人の歯科への意識の低さ、保険制度の縛りなど様々な原因が考えられます。
米国での抜髄処置の成功率は約90%で再治療は10本に1本で、自由診療で最善の治療を行うため日本と比べるとかなりの差があります。これが、保険診療の限界と自由診療の違いです。
また、過去に根管治療を行った歯に細菌感染が起こった場合にやり直す治療を「感染根管治療」といい、被せものや以前入れた薬や材料を全て除去して、一から根管治療を行っていきます。再根管治療は基本的に抜髄より難度が高く、米国でも約70%まで低下します。
再治療は、治療した歯を更に削るので、歯が薄くなり歯の根にヒビが入ったり、折れてしまったりする現象が起こりやすくなっていきます。
歯の状況にもよりますが、何度か根管治療を繰り返すと「この歯はもう治療できない、抜いたほうが良いかもしれない」と抜歯を宣告されてしまいます。
根管治療にお悩みの方は多く、セカンドオピニオンを含めて多くの方がお悩みを抱えている印象です。
根管治療は『可能であれば1回目、もしくは出来るだけ早い段階で精密な根管治療に精通した歯科医師によるクオリティの高い根管治療を受ける』ことが全てだと思います。
歯の治療に真剣になるのは抜歯を宣告されてからや、症状が深刻になってからの方が多く、専門の歯科医師でも苦戦を強いられることもあります。
被せものをきれいな家だと考えるならば、歯の根っこは家を建てるための土地(基礎工事)に当たります。土地に問題があれば、どれだけきれいな家でも取り壊さなくてはいけなくなります。根管治療という土地の整備にあたる重要なポイントを是非見直して、考えていただければと思います。
あざみ野すずき歯科クリニックはで、歯を守る事に力を入れており自由診療での精密根管治療を行っておりますので是非ご相談ください。