根の治療で悩んでいる人へ
- 2023年10月2日
- 根の治療で悩んでいる人へ
あざみ野すずき歯科クリニックです🦷
前月は、神経の保護についてブログでお話をさせていただきました。
しかし残念ながらどうしても神経が弱り、根管治療になるケースもあります。
歯の根の治療(根管治療)も当院の特徴の一つでもありますので、今月は根管治療(米国式根幹治療)ついてお話ししたいと思います。
他院で根っこの治療をしたのに痛い、歯の状態が悪いので抜かないといけませんと言われたり、噛むと痛いなどの経験はありませんか?
根管治療は昔から根っこの形態が複雑だったり、繊細な治療がもとめられるため成功率が低く、先ほどのような事が起こる可能性が高いとされておりました。しかし現在では画像診断や治療の方法(米国式精密根管治療:自由診療)によっては成功率が上がり抜歯を避け歯を救える可能性が増えてきました。
<成功率>
成功率:3〜5年後にレントゲン上で根の先に病気がなく、症状が認められないものとなります。
・抜髄の成功率
保険の根管治療の成功率:45%
自費の根管治療の成功率:90%前後
・再感染根治療(根っこの治療のやり直し)
保険の根管治療の成功率:35%以下
自費の根管治療の成功率:平均75%
※歯の状態によって成功率変化あり
なぜ、根管治療の再治療の成功率が低いのは何故でしょうか?
①根管内に侵入してしまった細菌の除去が困難なため
②複数回根管内を治療したことによる歯へのダメージが大きくなってしまっているため
③細菌が作り出すバイオフィルムが形成されてしまっている可能性があるため
そして根管の形態というのは写真の黒い部分のように非常に複雑で、太さも直径0.1mm〜0.25mm(平均)程度のものが多く非常に細いのが特徴です。そのため、この中の細菌を手探りで除去するのは困難を極めるのがお分かりいただけると思います。
そこで自費の根管治療により成功率を上げることが世界基準の治療法となっていると考えられています!
<米国式根管治療の特徴>
①マイクロスコープを使用し根管内を拡大明視下で治療
②CT撮影により根管の形態を3次元的に把握し治療を効率化
③ラバーダム防湿(治療する歯にゴムのシートをかけ、根管内への唾液の侵入を防ぐ処置のこと)による根管内の汚染を防止
④超音波器具使用による根管内の消毒効果の上昇
⑤根管内の汚染物質が除去できた後に充填するMTAという薬剤
⑥本来の根管形態を崩すことなく3次元的根管形成を可能にするNi-Tiファイル
当医院ではこのような機材や薬剤を使用することで複雑な根管治療にも対応しております。
根管治療は家で例えるのであれば基礎工事になりますので、歯を長持ちさせるには大変重要な治療の一つであると言えます。
もし、根管治療で何か不安なことがあればご相談お待ちしております。