入れ歯のお悩みについて
- 2025年8月2日
- 入れ歯(義歯)について
あざみ野すずき歯科クリニックです🦷
当院には入れ歯が合わないというお悩みを持った患者さんが日々訪れます。その際になぜ合わないのか、どのように不自由しているかなど理由は様々です。今回は入れ歯のお悩みを持っている方にピッタリの内容になっていますので、是非ご覧ください。
まず、入れ歯のお悩みにはどのようなものがあると思いますか?
【入れ歯のお悩み】
①痛い
②咬めない
③入れ歯が動く
④入れ歯が分厚い
⑤発音しづらい
など
このようにお悩みは様々です。このお悩みはどんな原因から現れているかご説明いたします。
【入れ歯が合わない原因】
①痛い
ほぼ大半の方がこの症状を持って来院されます。この原因は入れ歯と歯茎との接触が上手くいっていないことです。入れ歯の内面の接触点を増やしてあげることで解消されます。よく患者さんに言われることとして、入れ歯が大きいから小さくしてほしいと相談されることがあります。しかしながらある一定の大きさより小さいことで逆に痛みが増すことや、入れ歯自体の破損に繋がることをあります。
入れ歯はそもそも義歯と呼ばれるように義足や義眼などと同じ役割ですので、状況によっては本来の歯と同じように咬むことが困難な場合もあります。一番大切なことは『慣れること』です。最初は多少痛みはあることが当たり前だと思って使ってみてください。入れ歯を痛いからと使わない場合、型取りした時よりお口の中が変化していきますので、徐々に合わなくなっていきます。そのため、患者さんの協力が不可欠です。
②咬めない
咬めない原因には痛くて咬めない場合と痛みはないが咬めない場合の2パターンがあります。前者の痛みを伴う場合は①でご説明したことが原因になってきます。
それでは、痛みはないが咬めない場合の原因はというと、入れ歯の人工歯がすり減っていたり・咬み合う歯としっかり当たっていないことがほとんどです。
③入れ歯が動く
入れ歯が動く場合には、総入れ歯なのか部分入れ歯なのかで原因が変わってきます。
1)総入れ歯の場合
まずはご自身の顎の骨の残り方を確認してみてください。あまり骨が残っていない場合には吸着剤などを併用しないと入れ歯が落ちてきたり、食事中に外れる可能性があります。
骨がしっかりしている場合は入れ歯が小さかったり、内面が浮いていたり、歯茎に当たっていたりと原因は様々ではありますが、解消することは可能です。
2)部分入れ歯の場合
部分入れ歯にはクラスプという針金が付いています。それが歪んでいたり、折れていたりすると入れ歯は安定しなく、動いてしまいます。また、針金を支えている歯本体が歯周病などで揺れている場合もあるのでレントゲンでの診査が必要です。
入れ歯が動く場合に、顎の骨が残っていない場合や残っている歯の本数によって入れ歯の安定が悪くなってしまうケースもあります。
その場合に、インプラントを支えとして入れ歯を動かないようにして動きを抑える治療も検討する事もあります。
④入れ歯が分厚い
入れ歯が分厚い原因には入れ歯本来の素材によるものがあります。
まず、入れ歯の種類は大きく分けて3種類あります。
1)レジン床義歯
歯肉に触れる部分がプラスチックで作られた保険診療の入れ歯です。金属素材よりも厚みがあるので熱が伝わりにくく、食べ物の温度が感じにくくなります。また、レジンは金属と比べ強度が弱いため、厚みを持たせないと割れてしまいます。そのため入れ歯自体は少し大きくなり、異物感や分厚さを感じたり、発音がしづらくなることがあります。
2)金属床義歯
金属床義歯とは、レジン床義歯とは違い、歯茎に触れる部分をプラスチックではなく、金属で作った入れ歯です。頑丈な金属を使うため、入れ歯を薄く作れるのが大きな特徴。薄いと入れ歯を口に入れたときの異物感が少なく、発音やものを飲み込みやすくなります。しかしながら、自費診療になりますので高価な入れ歯となります。
3)ノンクラスプデンチャー
クラスプという針金がないので、人から見える位置に入れ歯を装着しても目立ちにくいです。保険適用の入れ歯と違い、柔軟性があるので装着感が向上します。
このように入れ歯の種類を変えることでも改善する部分はありますので、ご相談下さい。
⑤発音しづらい
発音しづらい原因です。これは先ほど④でお話しさせて頂いた入れ歯の厚みが影響しています。入れ歯は大きくなればなるほど違和感が強く、口の中を覆うようになります。特に上顎の部分を覆ってしまうことにより発音障害が出ることが大半です。(下顎でも舌の動きが規制されて起こることもあります。)
そのようなお悩みを解決する場合は先ほどご紹介した金属床が最適です。
入れ歯でお困りの際は是非、当院にご相談下さい。