根管治療の保険診療と自由診療の違い|あざみ野すずき歯科クリニック|横浜市青葉区あざみ野の歯医者

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歯科コラム

根管治療の保険診療と自由診療の違い|あざみ野すずき歯科クリニック|横浜市青葉区あざみ野の歯医者

根管治療の保険診療と自由診療の違い

自費の根管治療とは?

あざみ野すずき歯科クリニックです🦷

今回は自費で行う根管治療について解説をさせて頂こうと思います。

保険で行う根管治療と、自費で行う根管治療の違いについてなるべく分かりやすく解説できればと思います。

 

根管治療とは?

歯の中に神経と呼ばれるものがあり、その神経に炎症が起きると激しい痛みが出たり、根管内が感染していると根の先端に炎症や膿が溜まり歯茎が腫れて痛みが出たりします。

根管治療とは、虫歯によって神経が炎症したり根管内が感染した時に根管内を専用の器具や洗浄液を使用してきれいにする治療です。

 

根管治療の保険診療と自費診療の違い①

根管治療の保険診療と自費診療の違いは、使用する器具や薬剤の違いによって診査診断の精度を向上させ、治療の成功率や再発率が大幅に改善する点です。

見た目にはわかない治療ですが、治療の成績が格段に向上します。

当院でも、自費で行う治療の成功率は明らかな差が出ていると感じています。

 

根管治療の保険診療と自費診療の違い②

  • レントゲン診査

保険診療:ほとんどがレントゲンのみ、部位によってCT撮影も行うことがある。

自費診療:全てCT撮影を使用する。

レントゲンでの診査は、根管の数や形、病巣の有無や大きさを知るうえでとても重要な項目です。保険診療では、条件が整わないとCTを使用することができません。症例のほとんどはできない状況です。

CTを使用することで根管の見落としを減らし、事前に病巣の大きさを調べることで治療の難易度を知ることもできるため、治療の精度も向上し成績もよくなります。

 

③治療中に使用するラバーダム

根管治療をする際、唾液の中に細菌がたくさんいます。その唾液が根管治療中に触れてしまうと、せっかく綺麗にしているのに細菌に汚染されて綺麗にならないまま再感染を起こしてしまいます。自費診療ではラバーダムを使用して根管治療を行いうことで、唾液が触れず感染を起こしにくい環境を作ります。しかし、保険診療ではラバーダムを使用するケースは日本ではまれなので、感染を起こす可能性が非常に高いです。

 

④根管充填材

保険診療:ガッタパーチャ(植物由来のゴム)

自費診療:MTAセメント 生体バイオセラミック

保険で使用する根管充填材は基本的には、殺菌作用などはないピンク色のゴム樹脂です。

自費診療では、MTAセメントや生体バイオセラミックスを使用しますが、これらの材料には殺菌作用があり生体にも安全で骨の誘導能まで持っているとされています

根管内は綺麗なはずだけど、なかなか治癒がうまくいかない症例でも、MTAセメントや生体バイオセラミックスを使用することで改善するケースも少なくありません。

 

⑤マイクロスコープの使用

保険診療:条件付きでOK

自費診療:必ず使用

マイクロスコープとは、歯科専用の顕微鏡です。最大で24倍程度に拡大して視ることができます。根管のような細くて暗い管の中もしっかり視ることができます。そのくらい大きな要素となります。根管治療にマクロスコープは欠かせない存在です。

これらの他にも、細かい手技や、使用する道具の違いで保険診療と、自費診療では治療の成功率、再発率が違うのだということをご理解ください。

 

まとめ

今回は根管治療の保険診療と自費診療との違いをまとめてみました。

根管治療は、歯科治療の中でも繊細な治療の一つに挙げられ、歯を保存する一番重要な治療にも関わらず、保険診療だと保険点数や費用も低いのが現状で、積極的に歯を保存するにはそれなりの材料や道具・時間を駆使して臨む必要があります。根管治療の失敗は抜歯を意味し、精度の高い根管治療は歯を可能な限り保存するためにはとても重要なのです。

 

あざみ野すずき歯科クリニックでは、できる限り歯を保存する事に力を入れており根管治療の際は保険診療と自由診療についてご説明をさせて頂いております。また、他院で保存が厳しいと言われた歯を残したいとの思いで受診される患者さんもいます。

何か歯の保存について一度考える材料となれば幸いです。

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