インプラント
インプラント
インプラントとは、無くなってしまった歯の部分に顎の骨に人工歯根(インプラント)を埋め込んで、その上から人工歯を取り付け、噛む機能の回復を図ります。入れ歯やブリッジという選択肢もありますが、天然歯と同じ「歯根」を持つ構造なので入れ歯のような違和感がなく、ご自分の歯のようにしっかりと噛めることが特長です。
より食事を楽しみたい、人と会話をするときに自然な口元を見せたいなどの要望を持つ患者さんは、インプラント治療を希望されます。
また、素材には生体親和性(人体へのなじみやすさ)の高いチタンが使われており、顎の骨としっかり結合しますし、アレルギーを起こす可能性もありません。それぞれの治療法でメリットとデメリットがあるので、下記をご参考ください。
「噛む」ことは健康上の重要な動作の一つです。「噛む」という行動には、以下のような効果が認められています。
当院では、スイスのストローマン社製の「ITIインプラント」を使用しています。ITIインプラントは、長い歴史と高い信頼性から世界中で支持されているインプラントです。顎の骨との結合性が高い特殊な表面処理により、従来のインプラントに比べて顎の骨との親和性が非常に高く、しっかりと結合するのが特長です。また、他のインプラントほど深く埋め込む必要がないので、顎の骨が薄い日本人により向いた製品だと言えます。
インプラント治療には外科的手術が必要です。また、治療期間も長く費用も高額になります。そのため、長い治療期間の最後まで安心して通うことができ、治療後のアフターフォローもしっかり行ってくれる歯科医を選ぶことが非常に大切です。
専門性の非常に高いインプラント治療では、インプラント治療に関しての専門的な知識と高度な技術が要求されます。そのため、一般歯科の治療経験だけでなく、外科手術の経験を充分に積んでいるかどうかなども大切なポイントです。
そのため、インプラント治療を行う歯科医師に対して日本口腔インプラント学会が「専門医」と「専修医」などの資格を取得しているか確認しましょう。
当院は、日本口腔インプラント学会が定めた厳しい条件をクリアし、インプラント専修医の資格を取得しています。また、5年ごとに更新の手続きが必要なため、定められた学会の講習会に参加する必要があり、資格を維持するために日々研鑽を重ねております。
精密検査と治療計画のご相談
インプラント治療をご希望の場合は、歯や骨の状態を詳しく知るために、まずは精密検査を行います。失われた歯の本数・位置を確認するほか、レントゲンや歯科用CTを用いてインプラントを支える骨が十分あるのかどうかを確認します。精密検査の結果を見ながら費用・期間などのご希望を含め、患者さんとご一緒に治療計画を考えます。
インプラント治療に向けた処置・治療
精密検査時に、虫歯・歯周病が発見された場合、インプラント手術を受ける前に治療を行います。また精密検査で骨の量が不足しており、骨増殖の治療が必要と判断された場合、このタイミングで骨増殖の治療を行うケースもあります。
手術
インプラント手術は大きく2回行われます。1回目はインプラント体となる歯根部分を埋め込む手術です。局所麻酔下で行われるこの手術は、歯肉を切開し、骨を削った後、シミュレーションした正確な位置にインプラントを埋め込みます。
治癒期間
一次手術が完了したら、インプラント体が周囲の骨と結合するのを待ちます。これにはおよそ3〜6ヶ月ほど期間がかかります。
人工歯の作成・治療完了
手術の傷が治り、インプラントが安定したところで人工歯を作成し、装着します。人工歯の作成は歯科技工士が行い、より天然歯に近い色や見た目を再現します。また、素材は患者さんの希望に合わせて選択していただけます。
人工歯を取り付けたら、インプラント治療は完了です。
メンテナンス
しかし、インプラントを長く安全に使用していただくためには、定期的なメンテナンスが大切です。治療が完了しても、しばらくは短いスパンで通院していただき、その後も数ヶ月に1度のペースで定期検診を受診されることをお勧めします。
個人差がありますが、手術後の腫れや痛みを伴うことがあります。(一時的なもので、多くの場合2~3日で治まります。)
骨造成治療後、骨がしっかりと作られるまで3~6ヶ月間の治癒期間が必要です。免疫力や抵抗力が低下している方、歯周病の発生リスクの高いとされる糖尿病の方、口腔内の衛生状態の悪い方や、あごの骨が足りない方、喫煙者の方は、骨造成治療がすぐにできないことがあります。
※次のような場合は、保証期間中であっても一部または全額有料になります。
※インプラント治療における難症例につきましては、当院での治療が難しいと判断した場合は、大学病院などの専門機関に紹介する場合がございますのでご了承ください。